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アルクエイド = ブリュンスタッド (Arkaid = Brynsted) |
アルクェイドの体は、とても―――まったく信じら れないぐらいやわらかかった。 「ん―――」 くぼんだヘソのラインに指をなぞるだけで、指先 がしびれるようだ。 胸や足にふれるまでもない。 こんなんじゃ、だだ肌に触れているだけで達してし まうかもしれない。 「…志貴…?」 体を地面にあずけたまま、アルクェイドは俺を見 上げる。 不安そうな目で、なにかにおびえるように。 一度や二度では全然たらない。 力任せにアルクェイドを床におしつけて、細い両 足を開かせる。 「次、行くぞ」 「………ん」 こくん、と微かにアルクェイドは頷く。 初めてという羞恥心からか、彼女の頬は紅をさし たように赤い。 上気する肌と体温も赤。こわばる表情も強く握ら れた手の平も、温かい、人の生命を感じさせる。 「…志貴、わたし、あつい」 とぎれとぎれに吐き出す吐息も紅く見える。 今目前にいるアルクェイドは、俺の知っているア ルクェイドじゃない。 ただ流れる金髪だけが、以前の彼女の面影をと どめている。 「――――ッ!」 くん、と微かにアルクェイドの胸がそりあがる。 彼女の秘部に異物が押し入りつつある反動。 「くぅ―――ぅ……!」 ずぶずぶと肉を裂いて俺自身がめり込んでいく。 いまだ白濁とした精液にもみれたアルクェイドの 膣は、一度めより容易に俺を受け入れた。 「――志貴、そこいたい………!」 「大丈夫、さっきよりは幾分ラクになってる」 かまわずに奥へ進む。 「ん、あぅうぅぅぅ………!」 身をよじるアルクェイド。 まだ快楽よりは苦痛が彼女の体を支配している のだろう。 けれど、その抗いが激しければ激しいほど、彼女 の生殖器の脈動も激しくなる。 だから、容赦なく。 ナイフを突き刺すように、男根を奥まで叩きつけ た。 「…………!!!!」 はだけた上着を噛んでアルクェイドは声を殺す。 遮断された感情の代謝をはたしているのか、瞳 からは涙があふれていた。 「まだ痛いか……?」 アルクェイドは答えない。 ただ痛みに耐えている顔。 「…わかった、一度抜くよ」 ぞっ、と軽く腰をさげる。 アルクェイドの内はきつくて、それだけで根こそぎ 精を奪われそうになる。 多少は痛まなくなったのか、ほう、とアルクェイド は肩をおろす。 それは普段の彼女からは見れない弱々しさで、 俺はとたん――凶暴な気持ちになった。 「やめた」 「え―――?」 まだ出しきっていなかった亀頭を一気に挿入す る。 ごぼり、とはみ出してくる液がアルクェイドの陰部 を濡らしていく。 「ひ―――ぅうううぅう…………!!」 アルクェイドの顔が歪む。 懸命に逃れようとする体は激しく収束した。 ぐわりと。男根を巻き込んでいく、肉の波。 彼女に侵入した俺自身はそれでとろけて、俺本 人でさえ、苦悶の声を上げた。 ――死んだ、と思った。 全身にはしる壮絶な痺れ。 「は――ああ……!」 感覚がとぎれる。 ただの末端にすぎないペニスから、脳髄にマグマ が流れ込んでくる。 「ふぅ―――ふう、くううううう………!」 呼吸が、荒い。 初めての痛みに苦しむアルクェイドより、俺の呼 吸は乱れている。 このまま、砕けてしまいそうで。 その破滅そのものが、とても甘美なものに感じて しまう。 それは恐くて、たとえようもなく嬉しい錯覚だ。 ――なにか、ひどく彼女のなかは違う。 体じゅうの皮膚に火花が咲いている。 このまま一瞬にして消え去ってしまいそうな浮遊 感は、怖れと――それ以上の悦楽がある。 「あ、くぅぅうう…ッ!」 痛みにねじれるアルクェイドの言葉もよく聞こえな い。 思考がしびれて、世界がつかめない。 飲みこまれているのは俺の触覚だけなのか、そ れとも本当に俺自身が呑まれているのか。 そんな単純な事さえ、麻酔されていってしまう。 「し……き、もっと…もっと、強く―――」 アルクェイドの声が聞こえる。 痛みをこらえる瞳は変わらない。 ただ、今はそこに確かな喘ぎの艶がある。 痛みが半分…あとは、悦びが半分をしめているよ うな。 |
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