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アルクエイド = ブリュンスタッド
(Arkaid = Brynsted)


ベッドで横になったまま、ごろんと首を横にする。

とたん――何も、考えられなくなった。

「あ、やっと起きたな、こいつめ」
さもそこに居るのが当然、といったようにアルクェイドがそこにいた。

「お、お、お、ま、え」
 あまりの出来事に何を言うべきかわからない。

「うそつき。また明日って約束したのに」

「それにね、ほんとはわたし、もっと怒ってたんだから。
何時間も待ちぼうけで約束を反故させられたんだって気
づいた時は、自分でも驚くぐらい頭に血がのぼったわ。
このままじゃすまさない、乗り込んでいって殺してやるって
思ったぐらいに」

「―――たまんねえな、そりゃあ」
自分の首が無事なのをかみさまに感謝しながら、
そんな相づちをうった。

Arkaid/EventScene

「そうしてここに忍び込んだんだけど、志貴が眠ってたか
ら待ってあげることにしたの。やる事もないし、しばらく
あなたの寝顔を見てた。…うん、恐いくらい、静かだった。
死んでいるみたいに眠っていて、もう起きあがる事はな
いんじゃないかって不安になったぐらいに」

「…不安だったら起こしてくれ。こっちはおまえに
横にいられるほうがよっぽど不安だよ」

「でも、起こすのももったいなかった。…わたし、自分が
眠っている姿はしらないけど、あなたみたいに眠れるの
なら幸せかもしれないって思えてきちゃった。
…で、気がついたら気持ちが落ち着いてたの」

Scene 1 Scene 2

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