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シエル (Ciel) | |
…どこをどう走ったのかわからない。 逃げ出した先は学校だった。 廊下で一息つく。 白い月光の下、人影があるのに気がついた。 すらりと廊下にうつる女性の影は、 いまさら確かめるまでもない。 黒いケープをはおった先輩は、いつも通りの柔らかな眼差 しで俺を見つめている。 「…先輩。こんな時間に、何やってるんだよ」 先輩は答えない。 ただケープの下から剣が見え隠れしている。 ―――それだけで、何もかもがわかってしまった。 「なんだよ、それ。 …あいかわらず先輩の冗談は笑えないな。 つまんないぜ、実際。 だって、それじゃあまるでさ」 あたまが馬鹿になって、うまく言葉が喋れない。 それでも途切れ途切れに言葉はもれた。 「俺を、殺そうとしているみたいじゃないか」 シエルは答えない。 それで、彼女が本気だという事を理解した。 | |
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